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第十二話 秘密の場所
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Topic: 第十二話 秘密の場所 (Read 74 times)
flkrumafu
Guest
第十二話 秘密の場所
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October 31, 2013, 08:50:42 pm »
誰も居ないから思いっ切り泣けるけど、そうはしたくない。そうしてしまえば、きっと止まらなくなってしまう。
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「やだよ……海……」海と片桐さんが付き合っていても私には関係ないはずなのに。変な敗北感と共に、何かモヤモヤしたものが私に纏わりついている。
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……今何時なのかな?携帯で確認しようと、ポケットを漁ってみたけど探しているものは見つからなかった。
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でも帰りたくない。帰ったら、海が居るもん。そしたら絶対また思い出しちゃう。そうでなくても、しつこいぐらい頭に焼きついてるのに――自由に眠る事が出来ればいいのになぁ。そしたらその間は考えなくて済むもん。痛みだした胸を押さえ、壁にもたれ掛かり目を閉じかけるがすぐにまた開いた。誰かに名前を呼ばれたような気がしたのだ,
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。気のせいじゃないよね……?「――音!!桜音!!」やっぱ聞こえる。誰かが私を呼んでいるらしく、その声がこの教会に近づいて来ている。海……,
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?――じゃないよね。ここを知っているのは、一人しか居ない。ここを私に教えてくれたあの人――立ち上がり、声のする方向へと向かった。「あの〜、涼?」私を探していたのはやっぱり涼だった。どうしたの?と聞くまもなく無言で抱き寄せられてしまい、今現在にいたる。何度となく感じたことのある体温は少し高く、走ってきたのか耳に掛かる吐息も熱い,
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。もう二度と離さないとでもいうぐらいに腰に回された腕は、私を強く固定している。「……良かった。やっぱここにいたんだな」やっと発せられた言葉は弱々しいものだった。もしかして私の事探してくれてたの?「ごめんね、涼。もしかして迷惑かけちゃった?」
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ここは小高い丘にある小さな教会。さすがに鍵がかかっているから、中には入れないので階段に座っている。ディーゼル 時計ここに来たのは中学以来。ある人が教えてくれた秘密の場所。空には星が輝き、辺りは静寂で包まれている。
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あ、鞄の中にしまったままだったんだっけ……どうしよう、そろそろ家に帰らないきゃ。明日も学校あるし……
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なんで?自分の事なのにわかんないよ……保健室で片桐さんと逢った後、気がついたらここに来ていた。
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あれからどれくらい時間が経ったんだろう?すっかり暗くなっているから、時間は結構経過しているはず。
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第十二話 秘密の場所
「……っく」唇を結んで鳴き声を漏らさないようにしているけど、それは無意味な事だった。
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